担当教科を頑張ってみる(翼×悠里)


先生は金で動いてくれない。


金で動いてくれないのならどうすればいい。


どうしたら先生は俺を、俺だけを見てくれるんだ。




B6のリーダと言われる翼とその担当の先生である悠里は夕方、向き合いながら補習をし、総まとめとして悠里は翼にテスト用紙を渡した。
翼はずっとグダグダ言いながらも真面目にテストをした。
開始して数十分後に悠里は翼のテストの採点を喜怒哀楽を出しながら見ていた。
悠里のその様子を目の前で翼本人がジッと見ているにも関わらず、相変わらず表情は素直だった。
そして採点が終わった後、悠里は満面の笑みだった。


「スゴイ!翼君がテストでこんな良い点が採れるなんて」
「ふん、このspecialな俺にかかれば、こんなの赤子の首を捻るものだ!」
「ちょ、ちょっとー!首を捻るなんて恐ろしい例えしないでよ!手でしょ、手!!」
「…少し間違えただけだ」
「そういえばこの前は足と間違えてたわね」


指摘しながらも悠里はクスリと笑っていた。
すると悠里の笑顔がうつったのか、翼も最初は拗ねていたがいつの間にか笑顔になっていた。


「これだと大学にも受かっちゃうね」
「お前は嬉しいのか?」
「当たり前じゃない!翼君の努力がちゃんと結果として出てるんだもの」
「本当にそれだけか?」


翼の言葉を聞いてから悠里の顔が段々赤くなっていった。
その様子を見て翼は口の端を上げてニヤッと笑った。


「あっ、当たり前じゃない!それだけよ…」
「俺はそれだけじゃ満足しないんだが?」
「なっ、なななななななにが」


金魚のように口をパクパクしていた悠里を見て翼は目を細めた。
そしてふいに椅子から立ち上がり、悠里の頭に軽く口付けをした。


「まぁ最初はこの程度してくれないと割が合わないんだがな」


翼の言葉とほぼ同時に悠里の悲鳴が夕暮れの校内に響いた―――。







=あとがき=

甘い話しを書きたかったのですが、短いしそんなに甘くないなとちょっと反省してます。
まぁコレも若き頃の失敗という事で…(汗)
(そんなに若くはないが…)
因みにバレンタインデー以降の話しぐらいかな?とは思ってます。
確か2月くらいに「赤子の足をひねる」と間違えてましたからww(笑)



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